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東日本大震災を受けて緊急提言2011/04/10

今、私たちができること

~ 佐藤としのぶ からのお願い~

このたびの大震災に際しまして、被災された方々やご親戚ご友人の皆さまに、さらには板橋区内で様々な影響と被害を受けておられる皆様に、心からお見舞いを申し上げます。一日も早い復興のために、微力ながら力を尽くして参りたいと存じます。
私の妻の出身は、岩手県陸前高田市であります。ご存知の方も多いかと思いますが、壊滅的な被害を受けている地域です。 
両親とは、震災発生から丸二日以上、連絡がとれませんでした。
妻の実家は沿岸部の米崎町にありましたが、幸いにして家は高台にあるため津波の難を逃れ、家族も無事でした。その後は、地域の避難拠点として、炊き出しや物資の配給所となっています。
東北道の開通を待ち、3/25に義弟が、3/31には私が、現地の要望を聞いて救援物資を持って陸前高田市に行ってきました。

Shinsai1
避難所に自衛隊から救援物資

Shinsai2
完全に水没してしまった市役所



私たち個人でできること


節電

荒川を越えた埼玉県や周辺県では、今後も都民のために計画停電が続く可能性があります。一人ひとりの節電で、周辺県に感謝をし、日本全体を助けよう。

買占めをしない

豊かな暮らしは、豊かな社会から。社会全体が復活しなければ個人の幸せも限られたものになります。譲り合いの精神を。

風評被害や差別意識を持たない

メディアに惑わされず、正確な情報を得て、自身で考えて判断をしましょう。どんな時も秩序ある行動ができるのが日本人の誇り。

東日本大震災を受けて

3/22 予算審査特別委員会 総括質問にて
私が総括質問にて意見を述べたことを抜粋し、要約します。
 
福島の原発は「東京電力」であって「東北電力」ではありません。関東首都圏のための発電施設です。今、行なっている節電や停電は、被災地のためではなく、ただ単純に関東の電気が足りないから行なっているものです。
さらに言えば、首都機能を守るために、埼玉、千葉、神奈川といった周辺県が計画停電をしています。
つまり、東京を守るために周りの多くの人が苦労しているのです。我々都民は、このことを認識し感謝し、行動しなければなりません。

板橋区は東北にゆかりのある方がたくさんおられます。また、震度5という地震で食器棚が倒れたり、水槽が落ちてきたり、区内でも多くの被害が出ています。
帰宅困難も発生しました。ガソリンスタンドに長蛇の列ができました。スーパーでは買占めがおきました。ご商売をされている場合、仕入れができない、納品ができないという大変厳しい状況に置かれている方も多くいます。

こうした状況下で、区議会では一部の会派から「板橋区は被災地ではない」という意見があります。驚くべき認識であり、何と危機意識が欠けていることか。行政の震災対応は緊急の課題であり、すぐに業務に着手していただきたい。



行政がやるべきこと


避難してきた被災者の受け入れ

区立住宅、UR住宅などの空き部屋に、1年程度、家賃の全額補助を実施し、被災者の住居を提供する。
公有地で空き地になっているところには仮設住宅や避難者用駐車場を設置する。

物資の支援

被災直後の臨時的な物資だけでなく、学用品、自動車など生活再建のための物資の支援。

経済対策、雇用対策

板橋区内の工場、建築現場などは稼動できなかったり、物資が調達できない状態が続いています。物流もお金も回らない状況で、飲食やサービス業も大幅に業績悪化が見込まれます。連鎖倒産が発生しないように、融資の拡大など緊急経済対策の実施と、雇用対策を。

今後の耐震対策の充実

避難所となる学校や公共施設、そして医療・福祉施設、更にはエネルギーや危険物を扱う工場などを含め、速やかに耐震化を。
また公共施設だけでなく、区内の住宅がきちんと耐震化されるよう制度の充実を。