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陸前高田市に行ってきました(GW編 その3最終回)2011/05/16

義父と一緒に災害対策本部に行ったり、
被災者の方のお話を聞く機会もありました。

東京にいると気付かないと感じたことを中心に書きます。
自衛隊の野営がすごいとか、安否確認のチラシがあったとか、
水のこと、仮設住宅のこと、事業の継続のことなどもありますが、
メディアで報道されているようなことは省きます。


災害対策本部や臨時市役所庁舎(仮設プレハブ)周辺で

・運転免許証の再交付案内
 (車が唯一の移動手段で、かつ身分証明が無いと不自由)
・印鑑の出前販売(ワゴン車)が来ている
 (手続きに必要な三文判が無いから)
・金融機関、郵便局の臨時出店
・死亡届、火葬の許可手続きが混雑している
・悪徳商法への注意喚起
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被災者の要望として聞いたこと

・仮設住宅は校庭や野球場以外に建てて欲しい。
東京にいると、広い場所というのは校庭などが浮かびますが、
地方では、畑や駐車場など、場所の確保は都会よりは容易です。
国の指示で、校庭やスポーツ施設に仮設を作っているので、
子どもたちが運動する場所が無くなりつつあります。
東京の視点ではなく、現場の視点で仮設の設置を。

・自分で家を建てるから許可を
被災地では開発行為に制限がかかっているようです。
そもそも建築確認を出せる状態ではないでしょう。
しかし、仮設住宅の抽選を待っているよりも、
自費でプレハブを建てたいという要望もあります。

・農作業などを再開したい
前回も書きましたが、
農地も残っていて、野菜の種・苗なども手に入るようになってきましたが、
農作業をしていると周囲から白い目で見られるという状況。
被災者同士の格差が出てきて、心のケアが進んでいません。
やはり、住宅の確保が最優先課題か。

・インターネットが繋がらない
電話線は優先順位が低いのか、復興が遅い。
モバイルでネット接続できるようになってきましたが、
PCによるブロードバンド接続ができません。
情報弱者が増えています。

・自家発電機の有効利用
救援物資として来た自家発電機を貸し出ししていますが、
電線からの電気が復旧したのに返さない人が多い。
(余震で電線が切れたら困るから。)
貸し出し帳と電気の復旧地域を照合して、
電気の来ていないところに発電機を回して欲しい。

東京にいる防災担当者は、
上記のようなことを想定しているのでしょうか?
役所の印鑑主義のおかげで、
ハンコ屋さんが被災地まで出張してきてボロ儲けすることを。

※被災地で、助かったor亡くなった方々の、
たくさんのドラマを聞いてきたので書こうかとも思いましたが、
作家ではないのでやめておきます。
テレビのワイドショーでやっている、
奇跡的な話、悲しい話は、氷山のほんの一角です。
いずれ機会があったら。

17:30 2011/05/16

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