妻の祖父の葬儀 (13日に追記)2012/08/09
先日、妻の祖父が85歳で亡くなりました。
陸前高田市まで、葬儀に参列するために急遽帰省してきました。
いなかの葬儀は独特と聞きますし、
地方や宗派ごとに違うという話も聞いていました。
故人の親族なのに、段取りも分からないと困ると思い妻に聞くと、
小学1年の時に曽祖父の葬儀に出て以来なのでよく分からないとのこと。
実際に行ってみて、東京と全然違うのでさすがに驚きました。
むこうでは結構スタンダードなやり方のようですが、、、
一部を紹介します。
・葬儀は自宅で
祭壇や飾りつけなど、ある程度のものは家の蔵から出してきていました。
親戚やご近所さんが集まって、設営を行います。
・通夜の前に火葬
通夜の日の昼に火葬場で先に火葬をします。
ここで親戚だけでなく、一般会葬者も来ます
午後、遺骨を持ち帰り、少しすると、
また一般参列者がパラパラとやってきます。
逆に、18時の通夜開始になると、ピタッと来なくなります。
住職が来て、親戚が全員座って、お経を聞きます。
お経が終わると、軽くお清めの飲み会(名称は忘れた)。
・告別式→納骨→初七日
告別式も基本は親戚だけで、お経を聞きます。
住職が来て、親戚が集まると、住職はその場でおもむろに着替えます。
(なぜ更衣室を別に用意しないかは不明)
お経が終わると、
参列者は全員庭に出て、名前と役割分担を読み上げられて整列します。
(私は遺影を持つ担当でした。)
整列したら、住職のお経と共に、庭を三周歩きます。
その後、近い親族は残って初七日の法要を。
その他の親戚は、遺骨を持って納骨に行きます。
(つまり、住職は納骨に行っていない。)
妻から指摘を受けまして
葬儀の不思議な行事をもう一つ追加
・数珠回し
輪にすると直径3メートルくらいになる巨大な数珠を蔵から出してきます。
(一つ一つの珠の直径は8センチくらい。)
女性陣が10人くらい集まり、数珠を持って円になって座ります。
円の中心に一人、座ります。
中心の女性のお経に合わせて、
数珠を時計と反対回りに高速で回していきます。
30周、回して終わります。
さらに翌日、「ちょっと回し足りなくね?」
ってことになって、もう1セットやっていました。
「あ、集まったからやるか」みたいにフワーって始まって、
30周の数え方もけっこう適当だし、
終わったらまたフワーっと解散していました。
・忌み落とし?
納骨と初七日が終わると、また合流して、
今度はコミュニティセンターで忌み落とし?という名の、
食事会です。
こちらで言う、お清めか精進落としのようです。
その後、納骨に行かなかった我々はお墓参りに。
帰ってきたら、近い親戚だけで打ち上げ的な飲み会。
結構複雑だったり、時間がタイトだったりするのですが、
葬儀屋さんはほとんど手伝いません。
生花などの手配や、文面のマニュアルなどの提供のみです。
親戚や近所の男衆が仕切って進めます。
葬儀期間中、一貫していることは、
男性は葬儀の準備、女性はお勝手の準備に徹していること。
また、参列するにあたっても、
あらゆる場面で、男女は別のポジションに。
飲食を伴う場面は、基本的に男性のみ(夫の代理で来た夫人を除く)。
女性陣は、ダイニングで簡単な食事や余ったもの。
庭を回る式典でも、女性は基本的に頬っかむりをするだけで役割分担ナシ。
フェミニストが見たら、卒倒するんではないかと思いました。
最後に、祖父は中学校の教員で、真面目で実直な人でした。
引退後は畑仕事をし、毎日働いていました。
こういう人が天国に行くのだろうという典型の人です。
見習わなければと思います。
19:06 2012/08/09
コメント