夏の視察に行ってきました(会派)2008/07/06
7/2-3で、兵庫県に会派視察に行ってきました。
今回は、田中議員、高澤議員の企画で、
防災を中心とした視察でした。
初日は、兵庫県の広域防災センターに行きました。
まずは施設の意義や設備について。
広域防災センターは、
実際に住民が避難する避難所ではありません。
自衛隊や消防が、避難所のバックアップをする施設です。
この違いを理解して、混乱しないようにすることが重要です。
続いて、耐震工学研究センターです。
別名「E-ディフェンス」。
http://www.bosai.go.jp/hyogo/
ここは日本でも最高峰の実物大の構造物を振動で破壊する施設です。
HPで実験映像も見られますが、
とにかく説得力のある施設です。
耐震補強前と、耐震補強した同じ建物を揺らして破壊する実験や、
学校をモデルとした建物の破壊、
超高層ビルの揺れ方の実験、
これを見て説明を聞くと、
自身の恐さがよく理解できます。
写真は、学校校舎を想定した破壊実験で
柱を大きく損傷したあとです。
翌日は、淡路島に渡り、
北淡震災記念公園を視察。
淡路島での震災時の救助活動、
天然記念物に指定された野島断層の見学などです。
旧北淡町では、消防団の活躍によって、
震災発生から12時間で救助活動完了、
行方不明者ゼロを達成したそうです。
自衛隊の支援が来る前に、
人命救助は終わらせていたというのですから、
この活躍はめざましいものです。
コミュニティの充実がもたらした成果といえるでしょう。
野島断層は、これまたすごい物を見せてもらいました。
縦に約50cm、横に約120cmも地面がずれており、
その跡をきちんと保全してとっておいている、
極めて貴重な施設でした。
あぜ道のあった場所がこれだけずれています。
この上に家があったら、断裂していたと思います。
ギリギリ断層からずれていた家が奇跡的に残っていて、
展示されてあります。
両日あわせて思ったことは、
震災被害に実際にあった人や、
専門的に研究している人の話は、
説得力があるなと思いました。
初期救急や、被害軽減のための準備がいかに大切か。
議会でも取り上げて、板橋区での改善を促進します。
(9月議会では、本会議で田中議員、高澤議員が質問する予定です。
私は都市建設委員会の決算質疑で取り上げようと思います。)
17:42 2008/07/06