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医療保険2008/05/12

14日に、板橋区医師会主催の、
映画「シッコ」上映会に行ってきました。

アメリカ合衆国は、日本のような国民皆保険制度はありません。
そのため、
民間の保険に入っていないと、
救急車も呼べない。。。

・・・というところまでは噂ででも聞いたことがある人も
多いのではないでしょうか。
私もそうでした。

しかし、実情は、
民間の保険に入っていても、
実際に病を患った時にお金がおりない。
政治・医師・保険事業者が、
完全にグルになって、
患者を病人と認めないということが横行している。
入院費用を払えない患者は、
タクシーでホームレスセンターに送り出す。。。
かなり危機的な状況であることが浮き彫りになっていました。

これだけ聞くと、日本の国民健康保険制度が
素晴しく思えるのですが、
映画内で紹介されるのは、
カナダ、イギリス、フランスの保険制度。
病院での窓口負担はゼロなんですね。
出産も無料、往診も無料。
逆に、交通費を返還する制度まで。

日本も過去は、窓口負担が1割でした。
いつのまにか3割負担になり、
支払う保険料も上がり続けています。
後期高齢者医療保険制度が導入されれば、
お年寄りや、貧しい人は、
本当に病院にかかれなくなる可能性があります。

私は、民主党の提案する年金制度は、
将来的に、医療保険や生活保護も包括した、
一元化をできる制度になると期待しています。
つまり、税率は上がるかもしれないが、
年金積立て、医療保険料などは全て無料にして、
窓口負担も極力抑えるようにすべきかと。

日本ではこの映画が、
それほど話題にならなかったのも分かります。
この映画の内容が日本国民に広がれば、
間違いなく政府やメディアはイメージが悪化します。
だからこそ、
ぜひ多くの人に観ていただきたい映画です。